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プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の配信スタジオにIP放送パケット監視ソリューションを提供

株式会社インテリジェントウェイブ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:川上 晃司、以下:IWI)は、株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋)がシステム設計および構築のサポートを行っているプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の配信スタジオにIP放送パケット監視ソリューション「EoM」を提供しました。2025年9月に、配信品質の維持・向上を目的として本格運用が開始されました。

背景 

Mリーグの配信スタジオでは、映像・音声を含む信号の伝送にIP(インターネットプロトコル)方式が採用されています。IP方式は、従来のSDI(シリアル・デジタル・インターフェース)方式と比べて、機器の追加や構成変更が容易で、配線の自由度も高いため、運用面での柔軟性に優れています。
一方で、IP方式では複数の信号が同一ネットワーク上を流れるため、設定ミスやトラフィックの集中による映像の途切れや遅延などのリスクがあり、放送品質の維持・向上が課題となっていました。
この課題を解決するため、IWIのIP放送パケット監視ソリューション「EoM」が導入されました。

IP放送パケット監視ソリューション「EoM」の概要と効果 

「EoM」は、IPネットワーク上を流れる映像・音声のストリームをリアルタイムで監視し、異常を即時に検知できるソリューションです。PTP(時刻同期プロトコル)による高精度な時刻同期信号や、IGMP(インターネットグループ管理プロトコル)によるマルチキャスト制御信号なども監視対象としています。既存の放送システムにも柔軟に組み込むことができるため、国内外の放送局で導入が進んでいます。
Mリーグの配信スタジオでは、本ソリューションの導入により、ネットワーク上の信号の流れをリアルタイムで可視化できるようになりました。異常が発生した際には、過去の通信状況を時系列で追跡できるため、異常の早期発見と迅速な対応が可能となり、放送品質の維持・向上につながっています。
IP放送パケット監視ソリューション  製品ページ

EoM管理画面

データ量やデータ種別の確認、パケットドロップなどの問題が発生しているポートの特定が可能

今後の展開

IWIは、引き続き放送局や配信事業者に「EoM」の導入を推進していきます。また、通信状況の可視化に加え、機器の稼働状態、マルチキャストルーティング、PTP同期などを統合的に監視可能なソリューションの開発を進め、IP放送のさらなる品質向上を支援していきます。

株式会社インテリジェントウェイブ(IWI)について

IWIは、1984年の創業以来、24 時間365 日止まらない決済を実現するシステムや、カードの不正利用を検知するシステムを開発するなど、安全安心なキャッシュレス社会に貢献してきました。また、決済や金融領域で培った高速・大量データ通信・分析技術をもとに、情報セキュリティ分野や放送分野にも事業を展開しています。近年はAIをはじめとする先端技術を活用したシステムの提供などにも取り組んでいます。
IWIは、「IT基盤の提供により社会の仕組みを支える」というミッションのもと、あらゆる業界課題と社会課題の解決に挑戦します。

IP放送パケット監視ソリューション「EoM」に関するお問合せ先

株式会社インテリジェントウェイブ
E-mail: eom@iwi.co.jp

※記載された情報は発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。