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カード不正利用の検知精度向上の実証実験に成功しシリコンバレーの新AI技術「RIME」を採用

  

~不正利用の検知精度が向上、不正利用被害の削減に貢献~

国内で高まるカード不正利用被害への対策の一環として、株式会社インテリジェント ウェイブ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐藤邦光、以下:IWI)は、AIセキュリティベンチャーであるRobust Intelligence社(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、代表:Yaron Singer、以下:RI)のAIエンジン「RIME」による、IWIが提供する不正検知ソリューションのひとつである「FARISスコアリングサービス」の不正検知精度向上、AIチューニング負荷の軽減に関する実証実験に成功し、正式に「RIME」を採用しました。今後も不正利用被害の削減に向けて、さらなる開発・検証を進めてまいります。

【IWIの不正被害削減を目的とする取組み】

昨今、キャッシュレスによるトランザクション量が増加し、連れて不正取引についても増加の傾向がみられています(※)。カード決済の不正検知業務負荷はコロナ禍における非接触ニーズの高まりも背景にあり、今後も増大していくことが考えられます。IWIでは、カード発行会社(イシュア)様をはじめとするお客様の課題解決のため、不正検知分野において、スコアリングの研究、不正アタックに対する自動防御機能、不正情報の共有システム等、様々な取組みを開始しています。その取組みの一つとして、IWIが提供するFARISスコアリングサービスの検知精度向上に向けた実証実験を行いました。
(※2021年7月 一般社団法人日本クレジット協会「日本のクレジット統計 2020年版」による)

【RIMEの機能】

RIMEは、蓄積されたビッグデータから、既存運用中の機械学習モデルやルールの弱点を発見する製品です。モデルに対し様々なテスト(AI Stress Testing)を走らせることによって機械学習モデルの修正点を特定し、AI運用の改善を行うことが可能です。

【実証実験の概要】

IWI開発の不正検知システムに対して、RIMEを用いて以下のとおり実験を行いました。
①     不正利用が行われたかを判断する既存のスコアモデルに対し、RIMEによるモデルチューニングを実施したところ、カード利用阻害および不正被害の検知精度が向上した。
②     RIMEを用いてスコアモデルの生成後、個社に合わせたチューニングを実施したところ、不正被害の検知精度が向上した。

【不正検知システムについて】

IWIは、カード不正利用を検知し、不正な取引による被害を防止するため、不正検知システムを開発しています。あらかじめ設定したルールとスコアリング機能を基に、リアルタイムで不正利用を検知することが可能なシステム「ACEPlus」、また、「ACEPlus」の機能一式を提供するクラウドサービスである「IFINDS」を提供し、国内の高いシェアを獲得しています。

【FARISスコアリングサービスについて】


FARISスコアリングサービスは、上記不正検知システムにおけるスコアリング機能の精度向上のため、AIを駆使した高度なアルゴリズムを搭載したサービスです。当サービスの更なる精度向上のため、RIMEを継続的に利用することを決定致しました。不正利用被害の削減に向けて、今後も検知精度向上のための開発・検証を行います。

【株式会社インテリジェント ウェイブ(IWI)について】

IWIは、ペイメント決済システムにおけるオンラインネットワーク基盤のシステム構築を中心に、証券市場向け超高速株価情報システムなど、金融業界向けの大量データをリアルタイムかつ正確に処理するシステムの開発・構築・保守を手がけており、圧倒的な国内シェアを獲得しています。また自社開発の内部情報漏洩対策製品をはじめ、海外の先進的なソリューションを国内に紹介普及させていく情報セキュリティ対策事業も、その領域を大幅に拡大させています。
「次代の情報化社会の安全性と利便性を創出する」を経営理念に、高速、安全、高品質で利便性の高いIT基盤を提供して、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。IWIは大日本印刷グループの一員であり、東京証券取引所市場第一部に上場しています。

【本件に関する問合せ先】

株式会社インテリジェント ウェイブ 営業本部
info_sales@iwi.co.jp