社長メッセージ

2026年6月期上半期は増収増益を確保。事業基盤強化と成長施策を着実に推進
2026年6月期上半期は、主力である決済領域が堅調に推移し、売上高83億5,200万円(前年同期比10.8%増)、営業利益8億7,500万円(同2.1%増)と、増収増益となりました。期初計画に対しては、売上は概ね計画水準を確保した一方、利益については、クラウドサービスを提供する一部顧客への品質対応の影響により、計画に届きませんでした。株主の皆さまにはご心配をおかけしておりますが、品質問題は最終調整の段階にあり、2月中のサービスインを予定しています。この案件は、当社決済領域の成長を鑑みた際に重要なスキームであり、確実な解決に向け、全社一体となって取り組んでおります。
受注面では、前年にクラウドサービスやセキュリティ領域で複数年契約のストック型案件を多く獲得していた反動により、受注高・受注残高とも前年を下回りました。しかし、システム開発においては、大手カード会社向けの更改案件を複数受注するなど、前年同期比で増加しております。品質対応の影響を受けていた営業・開発部門のコンディションは回復しつつあります。下半期においては提案活動をさらに強化し、新規案件の創出に注力してまいります。
中期経営計画の進捗状況
2027年6月期を最終年度とする3カ年中期経営計画では、「収益基盤の強化」「決済ソリューションの付加価値向上と領域拡大」「セキュリティ領域の成長戦略」を柱に、さまざまな施策を進めています。
1. 収益基盤の強化
収益基盤の強化では、今回の品質問題も踏まえ、開発工程・体制・品質管理プロセスの再点検と是正策の実行を開始しています。加えて、AIを活用した成果物レビューの高度化、社員教育プログラムの再構築に取り組んでいます。
さらに、近年の業容拡大や案件の多様化に伴い、個別案件ごとだったシステム運用とインフラ基盤を全社的に集約し、標準化および自動化を進めています。これらの取り組みにより、中長期的な品質強化と生産性の向上や、収益構造の強化を目指しています。
2. 決済ソリューションの付加価値向上と領域拡大
決済領域では、主力のFEP製品についてクラウド対応の新バージョンへの移行を順次進めており、これにより開発生産性や保守効率の改善を見込んでいます。
また、決済事業者間の連携による提供価値拡大も進んでおり、カード不正利用対策では、DNPの3Dセキュアシステムや、JCBの配送停止機能との連携強化が具体的に前進しています。さらに、クラウドサービス領域において、FEPサービスとアクワイアリングサービスを掛け合わせた新たなソリューションの開発も検討しています。これらについては、できるだけ早期にサービス化し、収益に貢献できるよう取り組んでいます。
3. セキュリティ領域の付加価値向上と販売体制の強化
セキュリティ領域では、自社製品である「CWAT」のリニューアルに向けた開発を進めており、7月のリリースに向けて機能性やユーザビリティの向上を図っています。
また、従来のエンドポイント製品を中心とした単品販売モデルからの転換を進め、ネットワークセキュリティ領域のラインナップ拡充や、24時間365日のセキュリティ監視体制の整備など、より包括的なセキュリティサービスの提供に向けた取り組みを推進しています。
株主の皆さまへ
株主還元につきましては、中間配当は期初計画どおり1株当たり17円といたしました。期末配当予想についても変更しておりません。
決済・セキュリティの両領域を取り巻く環境は変化しており、新たな技術やビジネスモデルへの柔軟な対応が求められています。当社はこれらを成長機会と捉え、提供価値の向上と事業領域のさらなる拡大に積極的に取り組んでまいります。株主の皆さまには、引き続き、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
2026年3月
代表取締役社長
川上 晃司