AWSに対応
株式会社インテリジェント ウェイブ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:川上 晃司、以下:IWI)は、決済ネットワーク接続・認証システム「NET+1(ネットプラスワン)」のクラウド対応の開発を本格的に開始しました。
今回、アマゾン ウェブ サービス(以下:AWS)への対応を実施し、2025年4月頃に提供開始を予定しています。
【背景】
IWIはオンライン決済にて重要な役割を担うFEP(Front End Processor)※1領域において、30年以上にわたり、決済ネットワーク接続・認証システム「NET+1」を提供しています。現在「NET+1」は、国内大手カード会社においてトップシェア※2を獲得しています。
FEPは24時間365日無停止での稼働と高速処理が求められます。そのためIWIは、「NET+1」を、高可用性と耐障害性を兼ね備えた高性能なハードウェア上に構築するオンプレミス方式で提供してきました。
近年、国内のキャッシュレス決済の増大に伴い、カード会社を含む金融企業においてシステムのモダナイズ、オープン化、そしてクラウド化の検討や推進が急務となっています。このような背景から、IWIは、金融機関において重要な役割を担う「NET+1」をオンプレミスだけでなく、クラウドでも利用できるよう、クラウド対応の開発を開始しました。
※1 カード決済が行われた際に必須となる、クレジットカード会社と各種決済ネットワークの接続や、カードの利用認証などを行うシステム
※2 200万人以上の会員を有する大手カード会社における導入実績をもとに算出(IWI調べ)
【今後の取組み】
2025年4月頃に、「NET+1」のAWS対応の開発を完了させ、システムのモダナイズ、オープン化、クラウド化を推進するカード会社や銀行をはじめとする金融機関を中心に販売をすすめる予定です。
また、AWS以外のクラウドへの対応や、「NET+1」の機能追加なども引き続き検討し、金融機関のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献していきます。
【NET+1について】
「NET+1」は、カード決済に必要なネットワーク接続やカード利用認証(オーソリゼーション)を行うソフトウェア製品です。国内および海外のカードネットワーク接続を行うほか、ATM接続など銀行の対外系接続システムにも対応し、24時間365日無停止のオンライン決済を実現しています。
【本発表にあたっての各社コメント】
AWS グローバル金融事業開発 決済部門責任者Mark Smith
近年、日本においてキャッシュレス決済の比率が右肩上がりで伸びていますが、その裏側でクラウドの技術が多く活用されています。イシュア(カード発行会社)、銀行、大規模加盟店など、クレジットカード決済に関する様々な課題を解決するため、IWIがFEP領域のパッケージ製品NET+1をAWSに対応させる開発を開始されたことを嬉しく思います。AWSに対応するNET+1により、決済事業者がTCOを削減することで戦略的な投資拡大が可能となり、利用者にとってより良いサービスを構築するためのイノベーションが加速されることを期待しています。
株式会社インテリジェント ウェイブ 代表取締役社長 川上 晃司
業務の効率化や顧客の体験価値向上のため、金融業界でDXが加速しています。中でもクラウド技術は、金融サービスの柔軟性や拡張性を向上するものとして注目されています。「NET+1」は、1989年の提供開始以来、国内のカード会社から”ミッションクリティカルなシステム”として高い評価を獲得し続けてきました。今回のAWS対応によって金融サービスの競争力向上に貢献します。
IWIは、今後も「NET+1」を進化させ、金融業界における新たな価値の創出に取り組んでいきます。
【株式会社インテリジェント ウェイブ(IWI)について】
IWIは、1984年の創立以来、24 時間365 日止まらない決済を実現する仕組みや、カードの不正利用を検知する仕組みを開発するなど、安心安全なキャッシュレス社会に貢献してきました。また、決済や金融領域で培った高速・大容量のデータ通信や分析技術をもとに、情報セキュリティ分野や放送分野にも事業を展開しており、近年はAIをはじめとする先端技術を活用したソリューションの提供などにも取り組んでいます。
IWIは、「IT基盤の提供により社会の仕組みを支える」というミッションのもと、あらゆる業界課題と社会課題の解決に挑戦します。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社インテリジェント ウェイブ
経営管理本部 広報室
E-mail: pr_info@iwi.co.jp