~導入社共同でクレジットカード情報流出経路を特定し、不正被害の拡大を阻止~
株式会社インテリジェント ウェイブ(所在地:東京都中央区、代表取締役社⻑:佐藤邦光、以下:IWI)は、クレジットカード不正被害削減に向けたイシュア(=カード発行会社)共同利用型不正対策の取組み「FARIS」の第二弾となるサービスとして、カード情報が流出した可能性のある店舗(=Common Purchase Point, CPP)を特定する「FARIS CPP分析サービス」を開発したことを発表します。
各カード会社のデータを集約し広範囲かつ高精度な分析を行うことで、自社だけでは検出できていなかったCPPの検出が可能となります。
【開発の背景】
カード不正被害は年々増加しており、2022年の国内における被害額は過去最高の436.7億円となりました。カード会社は不正対策を強化していますが、攻撃者による不正手口も巧妙化しており、いたちごっこが続いています。
現在カード会社では、不正対策の一環として、カード情報が流出した可能性のある店舗(CPP, Common Purchase Point)を特定する業務を行っています。CPP特定業務は、被害に遭った自社カード会員の取引履歴を遡り、過去に共通的に利用している店舗を抽出する形で行われます。
しかし、これらの業務は各社ごとに行われており、分析の範囲および精度が、各社の持つ不正データの量に依存することが課題となっています。
このような背景から、IWIはイシュア共同利用型不正対策の取組み「FARIS」の第二弾として、カード会社の不正データを集約し分析することで、CPPを広範囲かつ高精度に特定できる「FARIS CPP分析サービス」を開発しました。同サービスの導入企業が増えることによって、分析対象のデータ量が拡大し、CPP特定の精度向上につながります。
同サービスは、IWIが開発する不正検知システムである「ACEPlus」(オンプレミス型)、「IFINDS」(クラウド型)の追加オプションとしてご利用が可能です。また、インターフェースを合わせることで、上記のシステム以外からもご利用いただけます。
2022年11月に発表したイシュア共同利用型の不正検知サービス「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」(第一弾)によって高度な不正手口を見つけるだけでなく、第二弾となる同サービスの活用によってカード情報が流出した経路を特定、対策に活用することで、不正被害の拡大を防止します。
【IWIの不正対策に関する取組みについて】
IWIは、1984年の創業以来、カード会社や銀行向けに24時間365日止まらない決済システムを提供してきました。そのノウハウや知見を活かし1999年に当社不正検知システムのACEPlusを開発しました。2017年にはクラウド型の不正検知システムとしてIFINDSを開発および展開。現在では大手カード会社をはじめ20社以上の導入実績があります。
製品開発と並行して、不正対策の研究を進めており、2021年にはシリコンバレーのRobust Intelligence社と協業し、AIによるカード不正検知の精度向上を実現しています。また、2022年にはJCB社との業界横断の不正利用対策を推進するセキュリティコンソーシアムの立上げや、PKSHA Technology社とAIを活用した不正に関するデータを導入社間で共有できる「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」を開発するなど、国内の不正対策強化を推進しています。
【インテリジェント ウェイブ(IWI)について】
IWIは、決済、金融、セキュリティ分野を含む、企業のビジネスリライアビリティ(※) を支えるITサービス会社です。
国内における高いシェアを誇る「NET+1」のカード決済システムを中心に、証券システム、セキュリティソリューションを展開しています。セキュリティ分野では内部情報漏洩対策ソフト「CWAT」の自社開発および販売のほか、イスラエル製のサイバー攻撃対策ソリューションを展開し事業領域を拡大させています。
「次代の情報化社会の安全性と利便性を創出する」を経営理念に、高速、安全、高品質で利便性の高いIT基盤を提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。2022年4月より東京証券取引所プライム市場に移行しています。
※ビジネスリライアビリティ:顧客事業の信頼性および当社事業の信頼性を高め続けること (当社の造語)
【本件に関するお問合せ先】
株式会社インテリジェント ウェイブ
経営企画室 広報
E-Mail:pr_info@iwi.co.jp