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代表取締役社長

井関 司

上半期の業績について

(2016年1月)
 上半期の当社事業は順調に推移し、当初の予想を上回る業績となりました。金融システムソリューション事業においては、クレジットカード会社向けのシステム更新や新規の開発案件に加え、大手証券会社からの大型受注により、計画どおり売上を計上することができました。また、プロダクトソリューション事業のセキュリティ対策製品の受注が予想を上回って伸長したことが、全社利益の増加に大きく寄与しました。これまで強化を徹底してきたシステム開発の品質管理と開発コストの削減が効果をあげたことも、利益を伸ばす結果につながったと考えています。
 
 セキュリティ対策製品の販売は、順調に推移しています。昨年度より販売を開始した、標的型攻撃を防ぐマルウェア対策ツールが牽引役となって、当社製の内部情報漏えい対策システムを含む、様々な製品の納入実績を伸ばすことができました。セキュリティ対策市場が拡大するなかで、他社製品との競合は厳しさを増していますが、様々なセキュリティ対策需要に応えられる製品を取揃えていることを強みとして、技術サポート体制の拡充もしっかり進めながら、事業を拡大していきます。
 
 下半期は、クレジットカードやプリペイドカードの決済業務のシステム開発や、コンビニATMの海外カード対応、証券会社向けのシステム開発等、現在作業中の案件を確実に完成させることに加え、数多くいただいているセキュリティ対策関連の引き合いをしっかりと受注につなげる活動を中心に、増益基調を維持する経営を継続していきます。
 

新製品、新サービスの創出


 中期的な成長に向けた具体策を実行するための第一歩として、年度当初に組織改正を実施しました。この結果、社員同士がそれぞれの業務領域を越えて連携しやすい環境が内部に生まれました。好調な経済状況による外部からの追い風も受けつつ、社員が主体的かつ活発に動き出した手応えを十分に感じられた半年となりました。現在、当社は、既存事業の安定的拡大を基盤にしつつ、新製品、新サービスの立上げに注力しています。
 
 新製品の創出としては、すでにひとつの成果が出ています。クレジットカードの決済や証券取引関連のシステム開発で培った技術を基に開発していた、新製品OnCore(オンコア)がこのたび完成し、受注を獲得しました。OnCoreは、クレジットカード関連の業務システムにも使われますが、高速かつ大量のデータを瞬時に処理して、様々なネットワークやシステムへ伝達する機能を特長としており、いわゆるビッグデータを活用する業務システムへの展開が期待できます。
 カード決済や証券取引のシステムでは、短時間に膨大な量のデータが発生し、高速な処理が必要とされます。当社は、こうした業務分野のシステム開発に多くの実績と経験をもっており、それを強みとして金融業界だけでなく、大量のデータを取扱う業界や業務分野への展開も狙っていきます。また、昨秋より東南アジアの銀行の方々と直接対話する機会が増え、それに伴い、OnCoreの商品価値が認められ始めていますので、機会を窺いながら海外展開も着実に進めていきます。

 新サービスの創出として、アクワイアリング業務(加盟店契約業務)の共同利用型システムを提供する商談も進めてきました。上半期のほぼ同時期に、地方銀行を含む複数の金融機関からアクワイアリング業務のシステム開発の引き合いを受け、その際、顧客ごとにオーダーメイドのシステム開発ではなく、共同利用型システムを提供する形での事業開始を決断し、開発の先行投資に踏み切りました。金融機関にとっては、初期投資の負担が小さいため、アクワイアリング業務に参入しやすくなり、当社の事業機会も拡大することを期待しています。開発中のシステムは、年内にしっかりと完成させたうえで、来期から、より多くの金融機関からの受注獲得へ向けた営業展開を開始する考えです。

 

進化に挑戦

 私は、昨年9月の社長就任以来、会社にとって現状維持はリスクであると考え、社員が組織の進化を志向する考え方を社内に浸透させるべく活動しています。一例として、数々の傑作を生んだ喜劇王チャールズ・チャップリンが、「あなたにとっての一番の傑作は?」と問われ、「Next One(次回作)。私の最高傑作は常に次回作です。」と答えた、という逸話を紹介しつつ、社員には、過去の成功にも失敗にも囚われず、前を向いて自分自身と組織の進化に挑戦してもらいたいと伝えています。

 新製品OnCoreの開発は、約1年という短い期間でしたが、30歳代の社員を中心としたメンバーが、先輩達から継承した技術を基盤として、新しい設計思想やツールを用いて完成させた自信作です。性能や機能から考えると、劇的に速い開発スピードだという声も内外から聞かれますが、こうした経験を積み重ねながら、失敗を恐れずに新しいことに挑戦する風土を社内に醸成していくことも、私の役割であると認識しています。
 

株主の皆さまへ


 当社は、新規事業で新市場を開拓しながら事業規模を拡大し、着実に右肩上がりの業績軌道を描ける体制を整え、その成果として、株主還元を安定的に充実させていきたいと考えています。また、上場企業としての企業価値、ブランド価値の向上を目指す方針も掲げており、その実現へ向けて進んでいきます。

 株主の皆さまには、私どもの挑戦にご期待いただき、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。