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経営理念

安達一彦

これからの
インテリジェント ウェイブ

創業者 会長

安達一彦

企業の存在意義は、社会にどれだけ役に立っているか、どれだけの価値を提供できているかで決まります。
 
当社が創業した30年前、日本にはテクノロジーに基づいた、本当の意味でのソフトウエア産業は存在していませんでした。今や、あらゆる産業の中にITは入り込み、黒子として、基幹産業を下支えしています。
これまでの事業活動を通じて、良好なインフラストラクチャーの構築に寄与する、安全で優れた品質の新技術を開発し、社会に提供できる会社を作ろうという思いは、ある程度、成し遂げることができたと認識しています。
しかし、MtoMネットワーク、マシン同士が繋がる「モノのインターネット」が現実味を帯びてきた今、私たちIT産業は、さらに優れたテクノロジーを開発、活用しながら、新たな社会構造の創造に寄与すべく大役が課せられています。モノのインターネットの世界では、およそ1兆~10兆ものロボットやセンサー等の繋がりができると言われています。これはまさに、新たな産業革命の時を迎えるということにほかなりません。
 
人間とロボットには、3つの共通コンポーネントがあります。
1つめが頭脳です。2つめはセンサー、人間でいうところの五感です。3つめはアクチュエーター(手足、動くもの)です。
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった第1次産業革命では、3つめのアクチュエーターの機能が拡大されました。工場の機械化や蒸気機関車、自動車の登場による移動スピードが高速化、運べる重量、持ち上げる力等が格段に強化され、社会構造が大きく変革しました。
次にコンピュータ革命により、処理する力(CPU)、記憶容量(メモリ)の両面で、頭脳が拡大しました。また、インターネットの登場により、地理的な拡張も実現しました。ヒトのインターネットの時代です。
そして、これからモノのインターネットの時代に入ると、五感の部分が拡張されることになります。人間の五感機能を超える、例えば、可視光線以外の電波、赤外線、紫外線、X線、放射線といった電磁波を感知するセンサーを用いて収集したデータをグローバルかつリアルタイムな情報として、即時に利用できるようになるのです。既に欧州では、重大な衝突事故発生時の衝撃具合等を感知し、自動で緊急通報するシステムeCallの自動車への搭載が、2015年10月より義務化される予定といわれています。こうした取り組みは今後、矢継ぎ早に登場してくることになるでしょう。そうして、あらゆる産業に大きな変化をもたらし、また、新しい産業を生み出すことになるのです。次の産業革命を起こす基盤になるのは、間違いなくIT産業なのです。
 
当社は、これまで主に、クレジットカード取引や銀行、証券といった金融業の領域で、大量の通信データをリアルタイムかつ正確に処理するネットワークの基礎技術を提供し、信頼の実績を積み重ねてきました。この基礎技術を広い産業にあまねく提供していくことで、新たな社会構造を下支えする役割を果たせると考えています。
また一方で、あらゆる場面でデジタル化が進むほど、犯罪リスクも高まり、被害規模の拡大も予想されるので、新しい社会システムの構築に寄与する一方で、並行してサイバーセキュリティの強化も当社の使命となります。
この両輪において、より高度なインフラストラクチャー構築の環境を提供するには、幅広い事業領域を視野に入れた世界的な提携が必要です。当社は、大日本印刷株式会社との資本業務提携を通じ、互いの強みを活かした共同作業を深めながら新たな可能性を模索しつつ、最新鋭の技術と商品、提携先の拡大を進めるとともに、人材の育成に力を入れ、変革の力になる準備を進めています。
 
かつて、事業の発展には、人・モノ・カネが必要と言われてきましたが、現代社会では、人への比重が上がってきています。あらゆる産業においてこの傾向は見られますが、特にシステムの生産性が大幅に向上しているIT産業においては、高い価値を有する個人の集団をいかに作るか、会社は優れた個人の集合体として、いかなる社会的価値を生み出すか、この視点が何よりも重要なキーポイントとなってきていると考えます。
社会的な存在価値が高まるほど、顧客満足は高まり、それに見合った対価を払っていただけます。健全な収益を確保できる対価をいただければ、従業員の給料や、様々なインセンティブの向上を通じた働きやすい環境が整備でき、従業員満足が上がります。さらに、業績に見合った配当の実施と企業価値の向上により、株主満足も高めることができます。当社に関わるすべての人の幸せを同時に実現する、ハッピー チェイン(Happy Chain)の好循環を作ることが、当社の企業活動の原点であり、この実現こそが本質的に会社の存在意義を高めるものであると考えています。
 
今後10~15年は、今まさに変革が起こりつつある市場の成長にあわせて、安定的かつ飛躍的に成長していくステージを進んでいけると見込んでいます。
目先の収益性よりも、社会的価値の向上と永続的なハッピー チェインの実現を意識しながら、さらなる事業成長を指向していきます。
当社の活躍にぜひご期待いただくとともに、引き続き絶大なるご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
2014年12月
 
※ 当社の創業者安達一彦は、2011年9月に取締役会長を退任後、今も多くの関係者から会長と呼び親しまれており、当社においても会長として尊称されています。
 
※当社は1984年12月27日に設立され、2014年12月で満30周年を迎えました。